ADHDタイプのライフオーガナイザー®
オオノミエコです。
前回までのあらすじ

時間管理のマトリクスなる図を渡され、第2領域の時間を増やせばいいことは理解したオオノ。
しかし、納得がいかない。
頼みの綱の猫神様は「好きにせい」と「ほほっ。笑」しか言わない。
途方に暮れるオオノは、とりあえず第4領域に耽る日々を過ごすのであった。

オオノは第4領域に耽るか。
ほほっ。笑

あのぅ……
ちょっとよろしいでしょうか。

なんだね。

はじめまして。わたくし、ヨシダと申します。
夫と大学生の娘、高校生の息子の4人で暮らしている主婦です。
週4日パート勤めをしています。
あのぅ、ちょっと家族のことでご相談したいのですが……。

はい、どうぞ。

我が家は私以外がみんな、オオノさんみたいな人で……。
誰も何もしないんです。
「早くやりなさい!」って言っても、聞かなくて。
いつも第1領域になってから大騒ぎするんです。
夫のことはもうあきらめてますけど、娘と息子はこれからの事を考えると心配で。
ほっとけばって友達には言われるんですけど、ありえないくらい緊急事態まで放置してるんで、よそ様に申し訳なくて、仕方なく、手助けをするんですけど。
こういうの、なんとかならないんですか?

君は、第3領域の時間が多いのだな。

え?

家族からの要請があるから緊急だが、君にとっては重要でない。
だとしたら、それは第3領域のタスクだ。

え、でも、家族をサポートすることって第1領域なんじゃないですか?
だって、家族は大事ですから……。

大事な人からの求めに応じることは、素晴らしいことだ。
だが、家族からの要求すべてが、本当に第1領域なのかは疑ってみてもいいのではないか?

え、でも、提出期限すぎちゃうとか、学校や会社での評価に関わることだからやっぱり緊急だし、それに放置されると、まわりまわって困るの私ですから、重要だとも思うんです。
だから第1領域だと思うんです。
問題は、家族が第2領域の段階で始めることの価値を、わかってくれないことにあるんです。

ほほっ。笑
大変だのぅ。

はぁ~。
なんでこんな風になっちゃったんでしょ。
男を見る目がなかったばかりか、子育てでも失敗ばかり。
困ったら「おかぁさ~ん」って泣きつけばいいって思ってるんですよ。「ほれ見たことか」って言ってやるんですけど、平気な顔してヘラヘラ笑って、ご機嫌取り。
あぁ!!
もううんざりです!!

ほほー。
うんざりか。笑

はい。もううんざりです!!

重要度が低いタスクはやった後に何も残らないという特徴がある。

え?

第3領域と第4領域のことだよ。
その場では何かをやった気になるが、何も残らない。
やった気になるだけだ。

やった気になるだけって……。
第4領域はわかりますよ。
くだらないワイドショーを見てる時間を無駄だなぁって思いますもの。でも、第3領域?
猫神様は、私がやってることを第3領域だって、まだおっしゃるんですか?

ほほっ。笑
第2領域でないのは間違いないな。

第2領域じゃないのはわかってます!
でも、家族のことってやっぱり第1領域ですよ。
やらないと大変なことになりますもの。
夫が病気になったら困ります。
子どもが留年したら学費が余計かかります。
そうなったら大変じゃないですか。
あれ?
第2領域じゃないって、思ってたけど、大事な家族の将来のためのことって、私自身にとっても大事だから、もしかして私、第2領域をやってるんですか?

君の夢が「ろくに感謝もされないのに、家族の尻拭いをする母親」なら第2領域だろうね。

「ろくに感謝もされないのに、家族の尻拭いをする母親」が夢だなんて人いませんよ!!

ならば君の夢はなんだね。

私の夢は……
普通の家庭です。

「ろくに感謝もされないのに、家族の尻拭いをする母親」もよくいる普通の存在だがの。

そんな馬鹿な話がありますかっ!!
神様だと思ったから話したのに。
わけのわからないことばかり!
どうしたら家族に第2領域の価値をわかってもらえるのかが知りたかったのに!もういいです!
ありがとうございましたっ!!!

ほほっ。
激しいのぅ。笑
次回に続きます。
最後までお読みくださりありがとうございました!
では、また。(^-^)/
オオノでした。
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