芸能ゴシップをご覧にならない方に説明します。
正月気分が抜け始めた頃、元気!前向き!ポジティブ!が売りの女性タレント・ベッキーと、「ゲスの極み乙女。」という新進気鋭なバンドのボーカルと熱愛発覚しました。
ところがその熱愛は不倫だったから、さあ大変。
スクープ記事を連発する週刊文春の誌面上には、不倫カップルの生々しいLINEトーク画面も。
お茶の間が安心して見ていられる優等生ポジションにいたベッキーのイメージは失墜。
ベッキーはスポンサーに謝罪。
バンドマンもファンに謝罪し、さらにSMAPの解散騒動もあり騒ぎは沈静化し始めた。
かとおもいきや、昨日発売の週刊文春で再びLINEが流出。
そこには、交際が発覚したことを前向きにとらえ、
「逆に堂々とできるキカッケになるかも」とか、「オフィシャルになるだけ!」「ありがとう文春!」などと言い合う、え?捏造されたものじゃないの?と疑うような二人のトークが。
あまりにもポジティブ過ぎる内容に、当初は擁護していた芸能人も手のひらを返す準備を始めた。
……今ここ。
以上、説明終わり。
他人に毒をあびせるポジティブモンスター
ベッキーは「元気の押し売り」と揶揄されたほどの元気!前向き!ポジティブ!なキャラ。
「押し売り」と言われちゃうように、過度なポジティブは他人にとっては毒である。
一見、いいことのように見えるから質が悪い。
どこが毒かというと、
- ネガティブな感情を否定される
- ポジティブな見方を強要される
怒りを感じること。不安に思うこと。大嫌いだと拒絶すること。
ネガティブな感情を見つけると、ポジティブモンスターは攻撃を始める。
この世からネガティブを消そうとやっきになる。
すべて必要な感情なのに。
他人にも無理やりポジティブな見方を強要してくる。
「いや、でも、それってむしろチャンスじゃない?」
「逆に良かったんだよ~」
(チャンスじゃなーい!嫌なんだってば!!)
(逆に良かったって、良かったかどうかを決めるのはあなたじゃない!!)
過度なポジティブは現実逃避の麻薬
物事は、見方ひとつで解釈が変わる。
ネガティブな出来事の中にもポジティブは存在する。
不倫交際がバレるというタレント生命にかかわるトラブルも、当事者が前向きに見ると真実の愛を世間に証明するチャンス!といえるのだろう。
嫌なこと、辛いこと、苦しいこと、悲しいこと、その他もろもろたくさんのネガティブな出来事の中から、ほんの少しのポジティブを見つけ出すことは大切だ。
思い込む力、信じる力は私たちの支え。
希望1つあるだけで、生き延びることさえできる。
けれど。
ポジティブ過ぎる見方は、問題を過小評価してしまう。
事態を甘くみて、対応が遅れ、問題が大きくなる。
ポジティブモンスターの暗黒面
「幸せ♥」「ラッキー♪」「良かったぁ~(〃∇〃)」なんていう感情は、言い聞かせて納得させるものではない。
見つける努力は必要かもしれないが、自然と湧き上がるものである。
ところが、ポジティブモンスターを心に飼うと、
○○だから幸せ♥、とか、□□する機会だよ!ラッキー♪などと、
あれやこれや理由をつけて無理やりすべてをポジティブにしてしまう。
その先に待っているのは閉じた世界だ。
閉じた世界の女王は叫ぶ。
誰もわかってくれない!
なんで?
なんでみんな私の邪魔をするの!?
私だけ、
ひとり、
孤独。
ああ、この国、この時代、この星に、間違って生まれちゃった私。
きっと何か使命があるはずだわ!!!
探そう!
最後に
流出したLINEのトークが本物かどうかはわからないけれど。
物事をポジティブにとらえすぎるって怖いな~と思ったので、今回の記事を書いてみました。
はたから見てると「それモラハラでしょ」とか「DVだよね?」と思うような出来事も、当の本人はキラキラした目で「私がいたらないから教えてくれてるの」とか「彼、情熱をうまく表現できない人なの」なんて言ったりするポジティブモンスターの飼い主たち。
そうしているうちに、どんどん消耗し、どんどん人が離れていく。
って、いうのを、人の振り見て我が振り直せ的に、
ベッキーの騒動で気付くかっつーと、
「私とは違うわ」ってスルーしちゃうのもポジティブモンスターの成せる技だったりするんですけどね。
あなたの周りに、
ポジティブモンスターの飼い主はいませんか?
もし、いたら気をつけましょうね。
ネガティブな感情も出来事も、必要なものなのですから。
(ΦωΦ)フフフ…
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