はっきりと書いたことはないと思いますが、私はADHDの傾向があります。
その傾向は汚部屋時代のほうが顕著でした。
ADHDセルフチェックをやると、汚部屋時代は当てはまっていたけれど、普通部屋の今は違うという項目が多いのです。
汚部屋だからADHDっぽくなるのか、ADHDだから汚部屋になるのか。
その答えはわかりませんが、少なくとも部屋を片付けるという行為は私にとって生活改善のトレーニングのようなものでした。
リビングを片付けている。汚れが気になったので、雑巾を取りに洗面所に行く。
洗面所に行くと、洗面台の汚れが気になり掃除を始めてしまう。
掃除に疲れて、コーヒーでも飲もうかとキッチンに行く。
キッチンに行きコーヒーを飲む。するとたまっていた洗い物に手を出す。
洗い物の途中で、そもそもリビングを片付けていたのだったと思いだす。
あちこち動きまわって片付けや掃除をしたはずなのに、どこもかしこも未完成。
これが本当にしんどかったです。
なぜ集中できないんだろうと情けない気持ちにもなりました。
情けない気持ちに浸っていても部屋が綺麗になるわけじゃありません。
どうしようかと考えた結果、動き回らないように掃除は後回しにしました。
動かなくてもできる物の整理だけをやろうと。
これが功を奏して、汚部屋脱出できたわけです。
最初の、そして一番大事な目的を忘れてしまう。
他にも色々手を出して、なにも果たせず終わってしまう。
そんなような事例がこの本に載っています。
印象にすごく残ったのはお片づけセラピーの中で、
出かけることを忘れないようにしよう
と書いてあったことです。
これだけ抜き出すと変な感じでしょうが、経験無いでしょうか?
そうだ!出かけるついでに、駅前の銀行で振り込み済ませてしまおう!
口座番号をメモしていたはずなんだけど……、どこだったかしら。
あらー、見つからないわね。
ん? この宝くじ当たってるやつじゃない。これもついでに換金してこようっと。
あらー、他に当たってるくじがもっとあったはずなのに、ないわねぇ。なんでかしら?
タンスの中にしまっていたんだっけ?
などとやっているうちに、遅刻してしまう。
私はありますw
今も、汚部屋時代ほどひどくはないですが、あります。
あれもこれもと手を広げて、一人で焦ったり混乱し始めます。
そんな時は「出かけること忘れてない?」とブレーキをかけます。
出かけること→一番大事な目的
一番大事な目的をこなせばそれでいい。
あれもこれもやらなくていい。
ひとつだけ。
一番大事な目的を忘れずにやる。
これはもしかしたらADHDであろうとなかろうと、必要なことかもしれませんね。
旧ブログで公開した記事を再掲しました。
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