飯田久恵さんの本は、メンタル面にあまりふれないのでサラッと読めます。
たんたんと整理収納について書かれているので、汚部屋住人にはちょっと難易度高い。
普段散らかることもあるし、なんとなくすっきりしないけど、お客さまが来るとなったら綺麗にできる。そんな普通部屋住人向け。
飯田式収納の極意「モノが片づく5つのステップ」が巻末にまとめられています。
ステップ1 モノを持つ基準を自覚する
ステップ2 不用品を取り除く
ステップ3 置き場所を決める
ステップ4 入れ方を決める
ステップ5 快適収納の維持・管理
これはまぁ、片付け業界の共通理念みたいなものですね。
収納を考える際に知っておきたいのが「アクション数」という考え。
1.モノがあるところまで歩いていく(歩数)
2.扉や引き出しを開けて必要なモノを取る(動作=アクション)
1と2を足した数が少なければ少ないほど出し入れが楽になります。
よく使う物を使う場所に見える収納していたら、歩かずに(歩数=0)すぐ取れる(アクション数=0)ゼロアクション。
よく使う物を使う場所に引き出しに収納していたら、歩かずに(歩数=0)引き出しを開けて取る(アクション数=1)1アクション。
これが引き出しを開けて(1アクション)、箱を取り出し(1アクション)、箱を開けて物を取る(1アクション)場合は3アクション。
アクション数が多いほど嫌になるのは使った後に戻す時。
どうして私は元に戻すができないの!だらしない!
なんて自分を責める前に、アクション数をかぞえてみる。
これは自分のこともそうですが、特に家族に対して効果的です。
家族が使った物を片付けてくれない、決まったところに片付けてくれないのは、アクション数が多いなどシステムに問題がある場合がほとんどです。
怒る前にアクション数をかぞえてみませんか?
片付け術で意見がわかれるのが、要不要の分別をする時にする作業。
「棚卸派」と「抜き出し派」
飯田さんは「抜き出し派」です。
これは私の考えですが、足の踏み場もないほどの汚部屋なら「棚卸」、普通部屋なら「抜き出し」と、部屋の状態で変わってきます。
汚部屋で「抜き出し」をやると物を減らすペースより増やすペースの方が早いんです。
まず買うことをやめるために、こんなにもたくさんの物があるんだ、と自覚できる「棚卸」がおすすめです。
棚卸しした物が部屋にあふれても耐性ができてますし
普通部屋は逆で、ある程度、収納ができている。
「棚卸」のあとの「グループ分け」ができている状態。
それなのに「棚卸」をすると散らかってしまう。
片付けようとしたのにー、と、くじけてしまうんですね。
汚部屋か普通部屋かは、
・床の上にどれだけの物を置いているか
で決まるのではないでしょうか。
個人的には汚部屋を名乗るなら、獣道ができてからにしてくれ!と思います。
なんかすっごーい綺麗なのに、汚部屋だとか言われちゃうと泣きたくなります。
飯田さんの本、これ以外にも何冊か読みました。
どの本もサラッと読めるんですね。
でも、あまり感情に訴えてこないので、忘れてしまう。
脳科学者の池谷裕二先生曰く、記憶するときに好き・嫌いといった感情(扁桃体)をからめると覚えやすい、んだそうです。
それがあまりないんですよねぇ。
飯田さんの本は、感情表現が苦手な男性や断捨離やカレン本に抵抗のある方に向いている気がします。
旧ブログで公開した記事を再掲しました。
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