床の可視率10%以下の汚部屋住人には「そうそう!」「あるある」と共感してしまうエピソードがたくさんあるこの本。
コミックエッセイなのでわかりやすく、すぐ読み終えられるのもポイント高いです。
もちろんすべてに共感できるわけではありません。
でも、
・汚すぎてどこから手をつければいいのか途方にくれる
・過去に片付けようとして収納グッズがてんこもり
このあたり、汚部屋住人は「私がいる!」と思われるのではないでしょうか。
こんなにひどくないわ……という方にはどう受け止められるのか。
私も長い間汚部屋住人でしたのでちょっと想像ができません(^-^;
内容は、
・汚部屋の説明
・汚部屋生活の紹介
・片付けようと奮起するきっかけ
・片付け
・片付け後
大体このような流れになっています。
タイトルに「技術」の文字が入っていますが、テクニックそのものには期待しないほうがいいと思います。人それぞれに合う合わないがありますから。
この本のいいところは、片付けの過程で生じる心の動きを丁寧に描いてるところです。
落ち込んだり、前向きになったり、ひらめいたり、気づいたり。
この心の動きがかかれている本はあまりありません。
結構大事な部分だと思うのですが、ないんですよねぇ。
片付けられない=ダメ人間と思ってずっと一人で悩みを抱えている。
それが「私だけじゃないんだ」と思うことで、どこかほっとして動き出せる。
知恵やテクニックや理想よりも、ひとりじゃないと思えただけでやる気がわいてくる事ありませんか?
時間も体力もあるけれど汚部屋住人という方におすすめの本です。
旧ブログで公開した記事を再掲しました。
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