私が母にされていたのは、これだこれ。
マウンティング。
私も母にしていた、マウンティング。
本書出版時に書店で手に取り、「マウンティング」というものを知っていたのに。
あぁ、私、友達にも彼氏にも職場の人にもやってたぁああ。
と、すさまじく内面をえぐられ、パラ読みだけでKOされるほど衝撃を受けたのに。
母とマウンティングの応酬をしていたことにずいぶんと気付かなかった。
マウンティング〔mounting〕
サルがほかのサルの尻に乗り、交尾の姿勢をとること。霊長類に見られ、雌雄に関係なく行われる。動物社会における順序確認の行為で、一方は優位を誇示し他方は無抵抗を示して、攻撃を抑止したり社会的関係を調停したりする。馬乗り行為。(『広辞林』より)
親はラスボスなんで、当然といえば当然なんだけど。
母の私に対する言動・私の母に対する言動。
どちらもマウンティングだと捉えると、すべてに納得できた。
母と娘でマウンティング
私と母でマウンティングし合っていることに気付いたキッカケは、お姑さん。
たまに実家に帰ると母が尋ねてくる。「あちらのおかあさんはどう?元気?」と。
そこで私は直近で会った時の話をするのだが、必ず母の機嫌を取るためにお姑さんへの軽い愚痴をこぼしていた。
母が一番よ。私の母は、お母さん、あなたですよ。
という意味で、お姑さんを下げてたんですね(´゚∀゚`;)
すると、母は愚痴る私にお説教し始めるのです。
「そんなこと言っちゃダメよ」
母の中では、姑>嫁という図式ができあがってますので、嫁は何も言わず姑に従うべき存在。
なのに自分の娘は、そのルールを破ろうとしている。大問題!
母は小さい頃に嫁姑問題を嫌というほど見てきました。
ずいぶんと自分の母親が姑に泣かされる姿を見て、舅・姑のいない人と結婚したいと思ったそうです。
そこで、実家が遠方かつ親の面倒を見る役目を免除されそうな8人兄弟の末っ子である父と結婚しました。
つまり、母は嫁姑関係はほぼ未経験なわけです。
見ていたのも昭和の前半の、農家・本家の嫁姑問題。
私の中では、経験者>未経験者という図式がありますので、母の説教にこう応えるのです。
「お母さんはお姑さんとの付き合いほとんどなかったでしょ?月に3回呼ばれるとかあった?そういうの経験してから言ってくれる?」
母の姑はとっくに死んでるのに。
すごい嫌味だよね。
でも、こう言うと母は一瞬黙るのです。
この母が黙る一瞬だけ、私は勝てます。
このやり取りを何度も何度も繰り返していました。
最初、私は「母はどうして私の味方をしてくれないんだろう」「どうして母はいつも私の言動にダメ出しをするのだろう」と考えていました。
が。
そういうことじゃなかった。
単純にマウンティングしていただけだった。
より良くと願えば願うほど、「もっと○○したら」「そういう場合、私なら□□するわ」と助言してしまう。それが今の相手への否定だとは気付かずに。
ついマウンティングしてしまう人の多くは「より良く」したい人なのだろう。
より良く、より安全に、より楽に、効率的に、効果的に……
より良くと願えば願うほど、「もっと○○しなくっちゃ」「こういう場合、あの人ならどうするんだろう」と努力してしまう。それが今の自分への否定だとは気付かずに。
真面目で努力家、がんばるのが好きで、良い所を尊重したい人。
だからストレートに否定はしない。
まわりくどく「そこはいいよ、でもここがちょっとね」と、なる。
母とのマウンティングをやめる
母と戦いたくない。
母と仲良くしたい。
母とのマウンティングに気付いた後、私は自分の行動を変えました。
- 母の機嫌を取らない(褒めない、良いとこ探ししない)
- 自分を母の下に置かない
- 母を自分の上に置かない
- 私と母は、立場は違うが対等であると心得る
生まれてこの方ずっとずーっと母の機嫌を取ってきたんだなーって、やめてから気付きました。
もしかしたら、私が母の機嫌を取ろうと褒めるたびに、母は私から「より良く」「より良い母になってね」というプレッシャーを受け取っていたのかもしれませんね。
マウンティングは2人いないとできない。
私がマウンティングから降りるだけで、母と私のマウンティングは終わる。
チクチクと母からうたれるジャブをスルーする。
今は考えながらやってますが、そのうちナチュラルにスルーできるといいなぁと思ってます。
しかし……
今回この記事を書くために、本書を読み始めたのですが……いやぁ、しんどいしんどい。
ザ・女子!って感じで、学生時代の記憶やら友達とのやり取りやら、その他もろもろ。
消化できません( ;∀;)
えぐられまくりでちゃんと読めませんでした( ;∀;)
やってたもの、あちこちで。
やってるもの、うっかりと。
なんか色々と今後を考え始めています。
あ、そうそう。
お姑さんとの関係は良好です。マウンティングもありません。
ブログに書いて大丈夫かどうかは、見つかってないのでわかりません!
コメント