わたし「ポジティブ心理学」を誤解してました。
ポジティブになるには、という心理学だと思い込んでました。
そうじゃないんですね。
0からプラスに引き上げるのが「ポジティブ心理学」
人生の可能性の範囲が、マイナス10からプラス10まであるとすると、「これまでの心理学はマイナス8を0に引き上げることに、多大な貢献があった」といえます。しかし、0から上の6や10に引き上げる方法に関してはほとんど知識がありませんでした。
0から上の6や10に引き上げる方法を研究する心理学のようです。
ポジティビティとネガティビティ
あなたは過去24時間以内に、次のような感情を味わいましたか?
- 喜び
- 感謝
- 安らぎ
- 興味
- 希望
- 誇り
- 愉快
- 鼓舞
- 畏敬
- 愛
こちはらポジティビティ(自己肯定的な心の状態)です。
では、ネガティビティ(自己否定的な心の状態)はいかがでしょう。
- 悲しみ
- 怒り、いらだち
- 緊張、重圧
- おびえ、恐れ、恐怖
- 失望
- 後悔
- 不快
- 恥ずかしさ
- 軽蔑、見下す
ポジティビティとネガティビティの黄金比率は3:1
ポジティビティがネガティビティを上回り、比率が3:1以上になると「繁栄」するのだそうです。
ネガティビティが0ではないんですね。
目標はネガティビティを減らすことであって、完全になくすことではない
ネガティブな感情は時に強い原動力となりますもんね。
ただし、ネガティブな感情を持った時のネガティブな思考には要注意!
ネガティブ感情と視野の狭いネガティブ思考はチェーンの輪のようにつながり、互いにエネルギーを与え合って。人を引きずり下ろします。
ポジティブ感情が精神の働きを広げる
ポジティブ感情を心から感じる時、写真に撮ってSNSに投稿したりしませんか?
厳かな朝焼け、美しい虹、複雑な色の夕焼け、美味しそうな料理、可愛い猫!
拡散するなんていいますもんね。
ポジティブ感情は広がりをうみます。
ポジティビティは増やせる
ポジティビティを「心から感じる」には、まず生活のペースをスローダウンすることです。
ネガティビティが多い人は「無理!」と即答しそうですね(笑)
(略)マヒした心に血を通わせる必要があります。深呼吸をして、自分のまわりのよいものを楽しんでください。
わかっちゃいるけど、いきなりすべてを楽しむことはできませんよね。
ここで「ポジティブを増やせばいいんでしょ!」と表面だけを取り繕うと……。
偽善のポジティビティ
この研究でわかったことは、「偽善のポジティビティ」は怒りと同様に、冠動脈性心疾患を起こす危険があるということでした。
言葉や笑みでポジティビティを表現するのは簡単ですが、本当にそれを感じていないならば、かえって害になります。身体は偽善を見抜き、それを罰するのです。
心から感じないと無意味なようです。
とはいえ。
ネガティブどっぷりだとポジティビティを心から感じるって、かなり難しいんですよね。
片付けたいと思いながら汚部屋に住んでいると、目に入るモノすべてがネガティブな感情を引き起こします。
私も経験あります。
マインドフルネスのススメ
マインドフルネス(自分の思考や感情を、判断をくわえずに認識する)
「期待」も「判断」も一時棚上げし、事実を見つめる。
起きている出来事や感情を実況するようなもの。
例えば。
「汚部屋、最悪」というネガティブ感情を抱いた時。
ネガティブ思考
→「なんでこう片付けられないんだろうね。女失格だよ」
偽善のポジティビティ
→「汚部屋だから友達呼ばなくて済むわ♪」
マインドフルネス
→「私は、部屋が汚れていたり散らかっていると感じると、嫌な気持ちになるんだ」
本書を読んで振り返ってみた
ネガティビティが上回っていた時期がありました。
挑戦を避け、失敗を非常に恐れ、なかなか一歩を踏み出せませんでした。
意固地なところがあり、他者のアドバイスを聞き入れず、「こうあるべき」に固執していました。
綱渡りのように。
綱渡りの練習もせずに「こうあるべき」ができている人たちと自分をいつも比べていました。
当然、劣っているので落ち込みます。
ネガティブ感情とネガティブ思考の下降スパイラルにはまって抜け出せずにいました。
汚部屋脱出してからポジティビティが上回りました。
本書の中にあった自己診断テストではポジティビティ比はなんと6:1。
たどり着きたい場所への道は、いくらでもあると確信しています。
「こうありたい」ができている人たちの真似をすることはありますが、
まずその前にいったん立ち止まって「今の自分」を確認します。
最後に
ポジティブな人だけがうまくいくの!?
ポジティビティを増やさなきゃ!
と焦ってしまいそうになるんですが、おさえておさえてw
ネガティブどっぷりな時は、まずは「今、ネガティブどっぷりだな」って認識することを目指しましょう。
ネガティブでもポジティブでもない時は、ポジティビティを感じてみましょう。
私のおすすめは「食事の際、最初の3口だけ存分に味わう」です。
「あ~、美味しい。しあわせ♪」とつぶやくとさらに美味しく感じますよ~。
お試しあれ!