こんばんは~♪
ライフオーガナイザー®オオノミエコです。
今日は、年に1度の診察DAY!でした。
今から5年前の2012年3月。
胃がんと一緒に胃の下側4分の3を切除しました。
(雨上がり決死隊の宮迫とまるっきり同じ)
入院中、何度か地震がありました。
東日本大震災からまだ1年だから、これも余震なのかなぁ……でも、病院にいるから他のどこにいるよりも安心だわね。
な~んて思ったことをよく覚えています。
でもって、2012年の1月に胃ガンだよって言われた日のことも、見上げた空もよぉく覚えてます。
旧ブログでも記事にしました。↓
転んだ時にしか見えない風景がある
胃ガンでした。
お医者さんのお見立てでは早期であろうと。
もう一度検査をしなければ断言はできないが、私の経験上進行性ではないだろうと。
少しホッとはしたけれど、そうかもしれないなと想定はしていたけれど、実際に先生の口から言われるとブワッと涙が出てきました。
すかさず看護師さんが差し出してくれたのはボックスティッシュ……じゃ、ない!
なんでしょう、これ。
キムワイプより硬いよ!トイレの手拭き用の紙ですか!?
か、かたいよ。看護師さん。
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んで、病気の話は手短にまとめると、まずはピロリ菌を除去するためにお薬1週間。
さらに詳しく色々検査して、切除手術という流れだそうだ。
なるほど。手術が避けられないのなら、色々やる事があるわね。
ピックアップして出来る事から……
(;ω;)
ずんずん先走る頭に、ぜんぜんついていけない心。
お医者さんの説明終わって、看護師さんからの説明も終わって、会計のため1階に降りようとエレベーターに乗った瞬間に。
会計を待っている間に。
病院を出たら。
いや、もう、全然涙止まらない。こんなんじゃ電車乗れない。
よーし、歩こう!上野まで歩こう!
上野まで歩いて不忍池でたそがれよう。
こんな事もあろうかとカメラ持ってきたし。
心がささくれだった時にしか染みない景色がある。
転んでもタダじゃ起きないぜー!!!
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まずは水分補給。
胃を悪くしているのにアイスのカフェラテ。譲れねえ。
いや、今後は控えます。
お昼時でサラリーマンやOLがいっぱいいてイヤンな感じだったので、人気のないほうへと歩いて行く。
田舎者っぽくビルを撮る。
今日はいい天気……あら、やだ!
隅田川じゃないの!ここ!
スカイツリーにも隅田川にも、過去の思い出を甦らせるものがありまして……
涙がさらに出てきたので小道に。
鳥だー。可愛いなー。撮ろうかな。
なんてモジモジしてたら危うく逃げられそうになった。
そうだ。そうだ。ためらっている場合じゃない。
心のおもむくままに行くのだ!
雪だるまの名残だろうか。
いやいや、それより、一体全体上野はどこだ!
茅場町から上野を目指したはずが、心のおもむくままに歩いた結果、迷子になった。
なぜ迷子だとわかったかというと、標識や通りの名前に見覚えがあったから。
こ、この先はあの人の家があった場所だ!
(あの人=昔大好きだった彼。例によってダメ男)
ダメ男の家に通っていた時も、どんよりした気持ちを抱えながら家に帰っていた。
あの時は孤独だな、家に帰りたくないなってどんよりしてた。
今は、大好きな人達を泣かせちゃうなってどんよりしてる。
おうちに帰りたい。
疲れて足が痛くなってきた。電車に乗って泣きたくなったら足の痛みで気を紛らわそう。
おうちに帰ろう。
隅田川を渡ってしまったのが間違いだった。引き返そう。
一つ手前の橋からはあんなに大きくはっきりと見えていたスカイツリーがどこにもなくて驚いた。
低い位置からではマンションやビルにさえぎられ、スカイツリーでさえ見えない。
高さって大事なんだなぁ。オーガナイズでも俯瞰って言うしなぁ。
でも……、俯瞰するって浮力が必要なんだね。
悩んでしんどくて悲しくて、一人ぼっちな気持ちで。
地面や部屋の床や自分の足ばかり見ていたら、もしかしたらほんの少し浮き上がる力さえわいてこないのかもしれない。
逆に、空や天井や他人ばかり見上げていたら、浮き上がってもひっくり返っちゃうね。くるくるり~ん。
つーか、あの青い看板、だんだん私の腫瘍に見えてきた!
手術が終わって腫瘍がなくなったらここにまた来ようかな。
もしかしたらあの看板が変わっているかも。
でもなー、ここ、駅から近いかなぁ。遠いとやだなぁ。やめとこう。あ、コジマジックの3Mだ。
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たっぷり歩いて心が落ち着きを取り戻していた。
寒くて風の強い中お昼も食べずに歩いていたので、油断すると足がつりそうだった。
ささっと電車に乗って帰ろう!
えっと、ここは……
近くにあった地図看板を見る。少し歩くと人形町の駅があるようだ。
歩こう歩こう。
目に飛び込んできた美しい螺旋階段。
完璧主義的汚部屋の友人に「一気にスムーズにできなくてもいいんだから。同じコト何度も繰り返して、1つずつ改良して、そう、螺旋階段みたいに高いとこ目指すってのもありって思わない!?」と力説した螺旋階段。
いつも同じ所をグルグル回っているようでも、実は螺旋階段を登っているんだよ。進んでいるんだよ。
川べりを歩いていた時と違い、人が増えていた。
昨日までの私なら、人の目が気になってこんな町中でカメラを構えることなんてできなかった。
でも、こんな気持ちそうそう味わえない。
今、この時にしか心に染みない風景なのかもしれない。
だから撮ろう。構図が下手でもなんでもいい。私の心にひっかかった風景を。
明治座の近くに、歌舞伎っぽい銅像発見!
ところが、逆側から見ると、ニヤリ。
俯瞰も大事だけど、いろんな方向から見るのも大事よね。
それよりなにより大事なのは、
ご飯!
がっつり食べましたw
食事を済ませて、地下鉄で上野へ。
上野はよく来るので目新しい風景はないのだけれど、大好きな場所がある。
今までは人目が気になって撮れなかったのだ。
上野駅、中央改札口を出てすぐのatre。
上は真っ白で静かなのに、ふと下を見ると慌ただしく人が行き交う風景。そしてハードロックカフェ。
手術が終わったら、またここに来て写真を撮ろう。
不忍池もその時に行こう。
そう決めた。
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関東以外の人にもわかるように。
結果、1つ先の駅まですっごい遠回りして歩いただけでしたー!(∀`*ゞ)エヘヘ
天気が良くて空がほんと、綺麗でした。
自分は一体なににショックを受けてるんだろうって、歩きながら色々考えました。
なんで涙が出てくるんだろうって。
たーくさん歩いてわかったのは、大好きな人達に心配かけちゃうことが一番つらいってこと。
そう。私自身はやりたいことやって我慢とは無縁の生活をしている。
ないものを探せばもちろんたくさん出てくる。
でも、申し訳ないくらいに好き勝手生きてる。とっても幸せ。
まだまだ生きる。長生きする。120歳まで生きる。っていうのが昔からの私の目標。
だから、残り80年生きていくためにここらでちょいと肉体のメンテナンスします。
俯瞰、できました。
浮力、取り戻しました。
がんばりますよ~。
それから5年
上野に行くって宣言したのは覚えてる。
でも、切ない思い出が上書きされちゃって、写真はまだ撮ってない。
不忍池もまだ行ってない。
忘れてたw
今年の夏は行く。必ず行く。
都会の、クソ暑い重ったるい空気の中で、蓮の花が咲き乱れる不忍池を見る。
転んだ時にしか見えない風景があれば、
助けてもらった時にしかわからない手のぬくもりもある。
(検査結果が良好なら)今日が最後の通院日だって昨日の夜に思い出したけど!
事前に準備してたから、ちゃ~んと先生にもお礼ができたよ!
検査結果、良好でした~。って旦那に知らせたら、すっごい喜んでくれたの。
そこではじめて、
あ、今日は自分へのお祝いじゃなかった!
旦那にお礼する日だ!
って気付いたの。
遅い(´-∀-`;)
胃の部分切除して「かわいそう」って言われることも多いんだけど、
胃の一部を失ったけれど、
不便なこともあるけれど。
ハッピーでラブリーでラッキーな思いしかないの。
これはずっと変わらない。
なにが幸せで、なにが不幸か、本人以外はわからない。
ってーのを、身をもって知りました。(文字通り!w
5年前、がんセンターにいたアラフォーの私は若くてちょっと場にそぐわない感じをかもしだしていました。
5年経ったら、同年代の人をちらほらと患者さんで見かけるようになりました。
私が年を取ったのか、アラフォー世代にがんが増えてるのか。
わかりませんけれど!
死んでも終わりじゃないから、魂は残るから、なにをどうしてもいいんだけれど。
がんセンターは、小さいお子さんが基本は入れない場所です。
ジジイとババアと、若い看護師さんとスタッフさん達しかいない場所です。
自分の痛みや苦しみを軽んじないで、
がんばって乗り越えようなんてしないで、
いつもヘラヘラ笑って、
ぐーぐー寝て、
まわりの人にたっくさん助けてもらって、
また笑って。
時々コンチクショー!なんじゃこらー!って怒って。
変だな、って感じたらすぐそばにいる人達に話して。
まぁ。
死んでも終わりじゃないから、なにをどうしてもいいんだけれど。
せっかく、今世に生まれたのだから。
2017年を味わい、むさぼり食いましょう!
それでは。
旦那の大好物のハンバーグを作ってきます。
(´ε` )チュッ
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