ども!オオノです。
2014年3月25日、前のブログにアップした記事を再掲します。
汚部屋を抜け出したい!
そう思った時の私は、ありのままの自分でいいと思えなかった。
生きていたって楽しくなかった。
毎日イライラして、ネットゲームと妄想の世界に逃げ込んで、現実がどんどんひどくなることから目をそらしていた。
こんな汚い部屋に住んでいる。
しかも、それがお似合いな自分。
こんな自分のままでいいなんて、ありえない。
変わりたい。
そう思っていた。
ところが。
自分を変えたいと思ってやる片付けは、つらくて苦しいものだった。
このぐらいなんでできないんだろ。
なんでこんな紙切れ1枚、捨てられないんだろ。
「いつかなんてこない」から思い切らなくちゃ。
ああ、夕飯の用意もしなくちゃ。
掃除、こんなにしてなかったんだ。
もっとマメにやらなきゃいけないね。
自分よ変われ!成長せよ!とムチをふるう。
それまでずっとやってきた片付け方だった。
「捨てたくないなら捨てなくていい」
そう決めたはずなのに、私は自分の気持ちを無視していた。
「捨てたくないなら捨てなくていい」
思い切れない自分に、できない自分に、毎日、何度も何度もくり返し言い続けた。
だんだんと、自分を許せるようになっていった。
やさしい言葉をかけられるようになった。
できないことはしょうがない。できなくてもいい。
やりたくないなら今日はやめてもいいよ。
いつかなんてこないかもしれないけど、くるかもしれない。どっちにしろ、捨てたくないなら捨てなくていいよ。
夕飯の用意のほうが大事だから、今日の片付けはもう終わりでいいよ。
変わらなくていいよ。
成長しなくていいよ。
ムチもふるわず、アメもあげず、ただ淡々と、
やりたいならやる、やりたくないならやらない。
そんな片付けをしていた。
そしてようやく、私は、自分以外の誰かになろうとしていたから苦しかったんだと気付いた。
ありのままの自分でって、そういう意味だったのかと知った。
今のまんまで、クズなまんまでずっといればいいっていう意味じゃなかった。
今の、ありのままの自分でいこうってことだった。
だらけたい自分もいれば、ちゃんとしたい自分もいる。
両方だいじにする。
そんなお片付けをしています。
いや~、この頃は「私はダメじゃない!」って「できる・できない」に過剰反応してましたね(笑)
理屈で自分を動かそうとしてうまくいかず……。
失敗ばかりでした。
今は「めんどくさい自分」に慣れてきたかな。
この時書いた、
だらけたい自分もいれば、ちゃんとしたい自分もいる。
両方だいじにする。
矛盾する気持ちを肯定するってのは、今も変わりません。
お客様にもよくお伝えするんですが、「進みたい気持ち」と「このままでいたい気持ち」って、どっちもあって当たり前です。矛盾して当然なんです。
頭で考えるほど割り切れないのが気持ちですから。
自分を責めても問題は何も解決しない。
自分のせいにしたり、他人のせいにする時間があったら、問題と向き合って対策を練る。
一度に全部を解決するのは難しくても、ひとつずつなら簡単ですよ~。
追記・「ありのままでいいの?悪いの?」問題への答え。2020年版
