完璧主義者と言っても人それぞれ。
どこに完璧さを求めるかが結構違う。
片付けのスタートでは……
やる気・時刻・お天気。
その人なりに完璧な条件があります。
すべてが満たされないと始められません。
片付け途中では……
一つ一つのステップをキッチリ完璧にしないと次に進めません。
片付け終わった後は……
いつもどんな時もスッキリピカピカにしないとね!
3つのうちの1つ当てはまる人。
2つ当てはまる人。
私はこのタイプでした。
スタートに完璧さを求めていましたし、部屋が片付いてからはいつもどんな時もスッキリピカピカにしなければならないと自分を追い詰める時期がありました。
一番しんどいのは3つ全部に当てはまる人。
見ていて可哀想なくらい劣等感に苦しんでます。
スッキリと綺麗に整頓された冷蔵庫。
清潔なトイレ。
きちんと片付いていつも綺麗な場所がありながら「私、片付けられないの」と言うのがこのタイプ。
どうして片付けられるのに、そんなことを言うの???
あれ?
どうして片付いているところと片付いてないところの差がこんなにも激しいの???
よーく観察してみたら合点がいきました。
完璧主義者さんは、
広くて物の多い場所、流れが複雑な物が苦手 なんです。
広くて物の多い場所→リビング、ダイニングなど
流れが複雑な物→洋服、書類、食器類など
逆に言うと、
狭くて物の少ない場所、流れがシンプルな物は大得意です。
狭くて物の少ない場所→トイレ、冷蔵庫、引出しなど
流れがシンプルな物→食品、日用品、文具類など
完璧主義者さんの「片付けられない」という言葉の前に省略されているのは、
(いつも同じ場所が)片付けられない
(思い通りに)片付けられない
さらにその奥には、
片付けてもすぐ崩れてしまうから、片付ける気にならない
片付けてもすぐ散らかされてしまうから、片付ける気にならない
こんな思いが隠れている場合があります。
精魂込めて創り上げたスッキリピカピカのお部屋。
子供がいればそりゃもうすぐおもちゃは散乱。
拭いたばかりのテーブルも床にもジュースをこぼされる。
使った物を元に戻してと言っても、ぐちゃっと突っ込まれておしまい。なにそれ。
元に戻してって言ってるじゃないの~
あぁ、もうっ あっという間に作品が壊されるむなしさといったら、もうっ!
作品?
そうです。
完璧主義者さんにとって、片付けた部屋は作品のようなものなのです。
完璧主義者さんは部屋の中では人が動くこと、物が動くこと、光や空気が動くことを忘れがち。
住む人のことを後回しにして創り上げたお部屋は、すぐに崩れて散らかります。
見た目の美しさだけを追求して物を配置すれば、出し入れはめんどくさいものになり、すぐに物が出しっぱなしになります。
それでも、狭くて物の少ない場所、流れがシンプルな物はまだなんとか綺麗に片付いた状態をキープできます。
完璧主義者さんのやる気の範囲内で片付けられるからです。
びっくりするほど綺麗ですよ!
広くて物の多い場所、流れが複雑な物は、完璧主義者さんのやる気だけでは手に負えないのです。
完璧主義者さんは言います。
もっと時間があれば……
もっとやる気がわけば……
今まで時間もやる気もある状態で片付けた事がないかのような言いっぷりです。
私は声を大にして言いたい。
時間もやる気もある状態で片付けたことあるでしょ?一度や二度じゃないよね?
けど、できなかったんだよね?
だったら、違う方法でやってみようよ。
狭い場所には今までの片付け法でうまくいく。
でも、広い場所には新しい片付け法が必要。
流れがシンプルな物は今までのやり方でうまくいく。
でも、流れが複雑な物は新しいやり方が必要。
そのための第一歩は、新しい考えを取り入れる事です。
部屋の中では、人が動く。物も動く。光や空気も動く。
片付け終わった瞬間から汚れ始め散らかり始める。
だから、スタートの条件が揃わなくても早くやればやるほど楽だし、
どうせ、また片付けることになるんだから、一つ一つのステップにフルパワー使わなくていいし、
完成一歩手前で片付けを終わりにすれば、壊された気分にもならない。
そして、完成一歩手前をキープしておけば、来客時なんかのここぞ!っていう時に完璧に仕上げるのもすぐできる。
完璧主義者さんは、力いっぱい精魂込めて片付けをしないでください。
八分目に抑える。
やりきったー!と思うことはありませんので、最初はこれでいいのかなと不安になります。
でも、いいんです。
力を抜くことがストレスになった時は、力いっぱいやりましょう。
でも、基本は八分目です。
適当にやろうとはしないでください。
「適当に」は完璧主義者さんにとって難易度の高い目標です。
スタートの条件が八分目まで揃ったらスタートする。
一つのステップを八分目までやったら次のステップへいく。
片付け全体の八分目までで終了する。
1度でいいです。
試してみてください。是非。
*旧ブログで書いた記事を再掲しました。
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