なかなか片付ける気になれないのは、そもそも「片付け」がどういうことなのか知らないからではありませんか?
「部屋を片付ける」とは「美味しいものを食べる」と同じくらい抽象的な言葉です。
「美味しいものを食べる」には、私が美味しいと感じるものは? いつ・どこで・誰と食べるの?いくら払うの?自分で作るの?外食するの?などなど、具体的にしなければ行動には移せません。
同じように「部屋を片付ける」も、私にとって片付いた部屋って何? いつ?どこを?何を?誰が?どうやって???を具体的にしなければ行動には移せません。
「片付け」を知って、攻略しましょう!
片付けは大きく分けて2つ
片付けは、「部屋づくり」と「片付け習慣」という2つのパートに分かれます。
さらに、それぞれ3つのステップに分かれます。
- 部屋づくり……思考の整理、モノの整理、収納
- 片付け習慣……後片付け、掃除、整頓
「部屋づくり」には終わりがありますが、「片付け習慣」は終わりがありません。
部屋づくり
思考の整理とは……片付ける目的や条件をハッキリさせること
モノの整理とは……必要なモノと不要なモノを線引し、必要なモノは残す、不要なモノは家から出すこと
収納とは ……モノの置き場所や置き方を決めること
片付け習慣
後片付けとは……使ったモノを元の場所に戻すこと
掃除とは……ホコリや汚れをとりのぞき、清潔にすること、美しく磨くこと
整頓とは……モノをきれいにそろえること、並べること
なんのために片付ける?
社会生活と個人生活で、片付ける目的は変わります。
社会生活において
社会生活において、片付けは「共有するモノや場」を一定水準以上に保つために行われます。
そのため「ルール」や「決まり」が設定されています。
とはいえ、所属するグループごとにルールの出来にはばらつきがあります。
- ルールが明確でわかりやすい工場や工事現場
- オフィシャルなルールの他に「暗黙のルール」が存在する個人商店
- ルールが不安定でころころ変わる一般家庭
などなど。
一般家庭では、どのようなルールで片付けているのか曖昧な場合も多く、トラブルの元となっています。
個人の生活において
個人の生活において、片付けは住環境をととのえ、生活を楽に・快適にするために行われます。
「ストレスや悩みの解消」「理想の実現」がポイントとなります。
- 部屋の中をまっすぐ歩けると何かをよけたり、踏んだり、ぶつからずにすみます
- 着たい服がすぐ着られる状態で収納してあれば、出かける時にバタバタすることもありません
- 何もどけずに扉を開けられ、家の中にあるすべてのモノの置き場所が決まっていると、普段使わないモノでも数分で取り出すことができます。
また、
- お気に入りの家具や雑貨をそろえる
- 好きなインテリアで統一する
といった理想の部屋にするためにも片付けを行います。
「部屋は心を写す鏡」などと言われ、精神論で語られる場面が多いですが、誤解です。
モノがなく時間に余裕があった時代ならともかく、モノが増え時間もない現代の片付けは知識とスキルが必要です。
なかなか片付ける気になれない……という方はこちらもどうぞ!

どこまで片付けたい?
部屋を片付けたいですか?それとも、片付いた部屋で生活したいですか?
そこに到達したいのか、 そこに滞在したいのか?
部屋を片付けることと、片付いた状態をキープすることは違います。
ダイエットに置き換えるとイメージしやすいと思います。
痩せることと、痩せた状態を維持することは違います。
同じように、部屋を片付けることと、片付いた状態を維持して暮らすことは違います。
あなたは、部屋を片付けたいですか?それとも、片付いた部屋で生活したいですか?

どうやって片付ける?
片付けるとなったら、選択肢は3つです。
- 自分で片付ける
- 他の人に片付けてもらう
- 部分的にプロを頼る
自分で片付ける場合
片付け術の多くは「部屋づくり」から始めるよう指示しています。
- 思考の整理……片付ける目的や条件をハッキリさせること
- モノの整理……必要なモノと不要なモノを線引し、必要なモノは残す、不要なモノは家から出すこと
- 収納 ……モノの置き場所や置き方を決めること
人・モノ・場所、3つの要素が関係します。
部屋づくりを終わらせることで、片付け習慣がやりやすくなります。
なのですが。
ピラミッドの下にいけばいくほど人それぞれ異なるので、自分の頭で考えたり、答えを出したりと迷うことが増えます。
片付けのプロの中には「正しい片付け順がある」と言い、手順を徹底させる人もいます。
ですが、かたづけーる.comでは「簡単にできることから終わらせる」をオススメしています。
ご自身の興味が強い部分から始めるものありです!
合言葉は「混ぜるな危険」
……「モノの整理」を行うなら「モノの整理」だけにします。「掃除」しながら「モノの整理」をすると、作業が複雑になってめんどくさい片付けになってしまいます。ひとつずつ、別々に行いましょう。

片付けをプロに頼む場合
日々行う片付け習慣(後片付け・掃除・整頓)をプロに頼む場合は、家事代行サービス。
人生の転換期におこなう部屋づくりは、ライフオーガナイザーや整理収納アドバイザーといった片付けコンサルタントに相談しましょう。
ただし、汚部屋の片付けは、より専門的な知識とスキルが求められます。依頼する前に、汚部屋の片付けを受け付けているか、経験があるかを確認しましょう。
部分的にプロを頼る
ひとりでは手に負えない部分のみをプロを頼るという選択もあります。
インテリアの相談は、インテリアコーディネーターが専門家です。
一般家庭から出た大量のゴミを捨てるのは、「一般廃棄物収集運搬許可」という自治体から許可を得ている専門業者しか行えません。
ゴミ屋敷や汚部屋なので大量のゴミを排出する必要がある場合、業者選びには注意しましょう。
不法投棄される恐れもあります。
*ちらしや広告を配布している無許可の業者もいます。
片付けを学びたい
体系的に学びたい
部屋の片付けの一般的なやり方を学びたい方は、整理収納アドバイザー。
自分に合った片付けを知りたい方は、ライフオーガナイザーをオススメします。
整理収納アドバイザー

ライフオーガナイザー
他にも多数の整理・収納・掃除の資格を発行している団体があります。
失敗し傷つかないためには
世の中にはいろんな片付けがあります。当サイトもそのうちの1つです。
片付け始めは「簡単!これならできる!」と思える片付けを行ってください。
片付けられないというコンプレックスを抱えていると、「こんな自分、大嫌い!」と自己否定してしまうこともあります。
自己否定していると、自分がやっていること・できることを軽んじます。自分がやってないこと・できないことが素晴らしいもののように思ってしまいます。
やってないこと・できないことは難しく、難しいことは失敗する確率が高いものです。
せっかくやる気になって片付けに挑戦しても、失敗続きではすぐ嫌になって当然です。
片付け始めは「片付けの成功体験を重ねること」をオススメします。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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