後者(ADHD・ADHDタイプ含む)の片付けで一番多い失敗パターンはこれだと思うのです。
*前者後者とは
気になるモノ・場所だけ片付けようとする
「○○を片付けたいです」とおっしゃるクライアントさんすごく多いです。
○○にはモノの名前(書類・紙類・衣類など)や場所の名前(リビング・子供部屋など)が入ります。
ところが。
お部屋を見ると、「いやいや、その前に片付けられるモノも場所もてんこ盛りなんですけど!」とツッコミたくなるポイントが多いのです。
私自身、後者です。ADHDタイプです。
片付けたいモノや場所が片付きさえすれば、それでいい。
家全体を片付けなくてもいい!
とにかく、今ストレスになっている○○さえ片付けばいいの!
という気持ち、わかります。
でも。
その、ストレスになっているモノや場所さえ片付けばいい。
今、片付けたくて、スッキリさせたくて、イライラするモノや場所だけを片付けたいんだ!
っていうやり方が、
片付けても片付けても、途中で挫折し、やってもやっても片付けられないままでいる原因です。
図にするとこんな感じ↓
(下手でごめん!)
どう考えても、
外側から順繰りに、片付けたほうが成功確率あがります。
でも、後者は猪突猛進します。
なぜかというと、
後者だから。
後者の特性【深く・狭く】
後者って、【深く・狭く】なんです。
細部にこだわり、突き詰める。
その力が発揮される領域は限定されます。
- 興味がある
- 刺激がある
- 危険がある
- 快楽がある
- 不快がある
意識にのぼる、気になる、気がかり、夢中、大好き、大嫌い……
ものすごおおおおく限定されています。
前者の人がビックリするぐらい、ほとんど見えてませんw
見えてないからどうでもいいんです。
だから、【深く・狭く】ができるんです。
逆に、前者の特性である【広く・浅く】が苦手です。
前者の特性【広く・浅く】
前者じゃないので的外れかもしれませんが、
前者の人って【広く・浅く】が得意です。
【広く・浅く】が得意だと何が起こるかというと、共有。
いろんな知識や情報、ノウハウの共有。
もちろん片付け術も共有できますね。
とりあえずやってみる。ってのが得意なんです。
だって、ちょっとやってみて合わなかったら別のをやればいいだけだもん。
な、感じ。いつでも他が見えてるからね。
目の前の1つしか見えない後者とは違う。
納得できない限り、絶対にやらない!!っていうのが前者にはない。(多分)
いろんな片付け術に「腑に落ちない」「腹落ちしない」「理解できない」「そんなわけないじゃない!!」「ありえない!!!」って怒り狂う人って後者だと思うよ~(*^m^)
で。
とりあえずやってみて、うまくいったらすぐ広めるんです。即シェアです。
本質とかどうでもいいんです。
前者は拡散し共有します。
なぜかというと、
前者だから。
【広く・浅く】やったほうが速い。けれど……
【深く・狭く】突き進む。
知識やスキルがあればいいのですが、成功したことがない初心者がいきなり【深く・狭く】やろうとすると、挫折します。
となると、目的に向かって【広く・浅く】進めばいいと、
冷静になった時にはわかるのですが、
片付け作業中は【深く・狭く】なっているので、ついつい細部にこだわってしまいます。
なぜかって?
知らんっ!
わかったらノーベル賞とれるわい!
そういう生き物として生まれてきてるんじゃーい!
覚えておいてくださいね。
後者は、自分から何かをしようと、主体的になればなるほど【深く・狭く】なります。
ところが、【深く・狭く】だけだと後者の片付けは終わりません。
【広く・浅く】が必要な部分があるんです。
前者は逆。
前者はどこかで【深く・狭く】しないと片付けは終わりません。
あれ?片付けってそんなに簡単?
部屋を片付ける、モノを片付ける。
片付けという行為自体はわりと簡単です。
ここに「自分」と「他人」、「私」と「あなた」と「みんな」っていう概念が加わると、とーーーっても難しくなりますね。
なんにしろ、うまくいかない時はいつもと逆をやってみる。
です!
【深く・狭く】な後者が、【広く・浅く】をやるとストレスが溜まる。
【広く・浅く】な前者が、【深く・狭く】をやるとストレスが溜まる。
それでも!
【深く・狭く】な後者は、【広く・浅く】をやってみる。
【広く・浅く】な前者は、【深く・狭く】をやってみる。
いろんなやり方を試し、いろんな方向を行きつ戻りつ、
ゆらゆらと動きながら、自分とまわりにとっての快適を探ってみてはいかがでしょうか。
コメント