ども!ライフオーガナイザー®オオノミエコです。
ご訪問ありがとうございます。
自分にADHDの傾向があると知り、私は楽になったタイプの人間です。
それは、
みんなと同じやり方は無理だけど、
みんなと同じ結果は出せる。
ということも知ったから。
やる気がわかない
片付ける気持ちがない時、どのようにするか。
- 友達を呼ぶなどしてやらざるを得ない状況に追い込む
- 片付けたら○○する、などご褒美を設定する
- 理想の部屋を思い描く
- やることをリストアップし、優先順位をつける
などなど。
ぜーんぶできなかった(笑)
- たとえ片付いたとしても友達を呼びたくない
- 遠くのご褒美より、目の前の楽さを選ぶ!
- 理想の部屋は片付けを自分でしなくていい部屋!!
- やることだらけでどこまで書き出せばいいの?机の上のゴミをゴミ箱に捨てることも書くの?てか、優先順位の付け方って、どう決めればいいの?
やる気を出そうとしていろんなサイトを見る。
見てるだけでお腹いっぱい。お疲れ様~。
そんな時に見つけた、捨てられない片付けられないADD/ADHD向けの片付けブログ。
自分の感覚や特性が一般的でないこと・少数派な事を知りました。
そして、ホッとしたのです。
「みんなと違う」でも「私だけじゃない」
これ以上「みんなと同じ」を求めなくていい。
「みんなと同じ」をやらなくていいんだという安堵感。
ADD/ADHD向けの片付け方を真似したら、うまくいくんじゃないかという希望。
生まれて初めて「うまくいった人の真似をしよう」と思えたんです。
それは納得できたから。
子供の頃からずっと抱いていた
「私は間違ってない。うまく扱えない大人たちが間違っているんだ」
という気持ちを認めてもらえたような嬉しさもありました。
例えば、
- 見えないモノは忘れてしまうから、パッとひと目で見てわかるように立てて収納する
- セール品や特売品はまた買いたくなるから、そのためのスペースをあらかじめ用意しておく
- 捨てられないのは「あると安心」だから「あると安心」なモノは捨てなくていい。思い切って捨ててみてもいいし、いったん捨ててみてやっぱり必要だったと思い直したら、回収してもいい。あなたがいいと思えることが大事
いちいち
- なんで見えないだけで忘れちゃうの?多すぎるんじゃない?
- セール品を買いすぎるから散らかるのに、なんでまた買うの?
- どうせ使わない、いつか使う時も来ないのに、なんで捨てないの?
などと言われない。
どうでもいいところで自分を否定されないありがたさ。
いちいち説明しなくても済む気楽さ。
「そうだろうね」と受け止められる心地よさ。

肩肘張ってがんばってた自分が認められたような嬉しさ、これ以上自分に向かないズレたがんばりをしなくていいんだという解放感がありました。
やり方はたくさんある
もちろん、ADD/ADHD向け片付けブログのやり方全部を真似したわけではありません。
やりたくないなーというやり方は採用しませんでした。
家中すべてのモノを棚卸しし、お仲間ごとに分ける。
ここはまるっと真似しました。
分類後はお仲間ごとに100均のカゴに入れ、カラーボックスに収納。すべてを見える化する。
このやり方には、抵抗感があったので採用しませんでした。
ですが「自分は○○だから、それに合わせて対策と工夫をする」という基本姿勢を真似たことで、「自分に合わせると、うまくいく」という成功体験を重ねることができました。
これらの経験が自分の特性、自分自身をポジティブに受け止める助けとなりました。
「みんなと同じやり方」が「正しいやり方」だと思いこんでいた自分がいたし、
「ひとりひとり違う」ということが頭でしかわかってなかった。体感できてなかったから、「みんなと同じやり方」をやろうとしていた。
そうじゃないんだ。
やり方は目的を叶えるためのルートの1つにすぎないんだ。
片付けて何を得たいのか
え?片付いた部屋を得たいんでしょ?
普通の答えはこうなのかもしれないけれど、
慢性的に片付けられない状態にいると、片付けて何が得られるのかなんてそもそもわからない。
慢性的に片づけられない状態とは……
長い間片づかない状態が続いている
慢性的に片づけができず日常生活に支障をきたしている状態の方々をサポートします - https://www.jalo-clonet.com/ より
片づかないことで日常生活がうまく回らない
自分で片づけてもうまくいったことがない
片付けることで自分にどんな良い変化がうまれるのか、想像できない。
長期的に考えれば片付けたほうがいいんだろうなってことはわかる。
でも、リアリティがない。
片付ける気持ちにならない。
この自分を、この感情を、どう扱えばいいのか。
長年わからずにいました。
徹底的な自己受容
ADHDerは脳の報酬系が非ADHDerと異なります。
何かをした時に「褒める」だけでは足りなくて「すぐ褒める」「ものすごく褒める」ことをしないと行動に快感を覚えないのです。
逆をいうと「すぐ褒められる」「ものすごく褒められる」行動はやめられなくなる。刺激の強い行動に依存しやすい傾向もあります。
この特性を利用して、
やらなければならない日常の片付けは、やる前にご褒美・やった後にもご褒美・やってる最中も「やってるやってる、えらいぞ私!」と褒め倒す。
やり続けないと成果に結びつかない過去から先延ばししてきた片付けは、ご褒美がいらないくらい簡単・単純・すぐ終わるものに小さく分解する。
といったことをしました。
すぐに結果を出そうと焦る前に、目に見える成果を出したいと闇雲に突っ走る前に、もっともっと自分自身に目を向けて、嫌だ!という本音に耳を傾けて欲しいなって思います。
自分を知ると続けられる
自分自身の特徴や特性を知るだけでなく、みんな同じ特性を知ることも必要だと思っています。
何かをやる時にやる気が大事はウソ。
やる気を担当する側坐核は行動することによって働く。
×やる気→行動
○行動→やる気→行動→やる気→行動
ここはみんな同じ構造なんです。
行動に移る時に「めんどくさいなぁ」と目先の苦痛が脳内の98%を占めるか、「これを今やると後が楽だぞ」と行動後の喜びが脳内の98%を占めるのか。
この使い方には個人差があります。
いつまでもグズグズと動けない人は、目先のめんどくささに意識を向けて頭の中を「やだな、めんどくさいな」でいっぱいにする。
すぐ動ける人は、めんどくささではなくやった後の解放感やスッキリするぞという喜びに意識を向けて、体を動かす。
能力的には大して差がなくても、意識の向けどころで大きく成果に差が出てしまうのはもったいないですよね。
たくさんの才能が、自分を知らない・他人との違いを知らないというだけで埋もれているんですから……。
また、自分を知ることで「やらなくていい」「自分には使えない」情報を見分けられるという効果もあります。
情報に振り回されずにすむというのは、焦らなくてすむということ。
片付けで得られた良い変化の1つが「振り回されない」です。
部屋が片付いたという目に見える変化よりも、目に見えない変化のほうがたくさんあるんですね。
部屋が片付くだけではない。自分を知って、自分を好きになる。
みんなと同じやり方はできなくても、
みんなと同じ結果は出せる。
そんなお片付けをもっともっと広めていきたいです。