目の前の出来事や刺激にすぐ注意が向いてしまうADHD・ADHDタイプには、片付けプランが必須です。
な~んていうと、
え?計画立てて実行するって、ADHD・ADHDタイプが苦手とするものじゃないの?
とツッコミが入るでしょう。
確かに。
でも、片付けに手を付ける前に、必ず片付けプランを立てましょう。
なーに。
1から100まで事細かにやることを計画しろだなんて、言いません。
片付ける前に宣言するだけでOKです。
- 「家中の紙袋をリビングに集める。集め終わったら一番大きな紙袋に入れる。何分かかるか計る」
- 「紙袋を大きさ順に並べ替える。作業途中で要らないのがあったら捨てる。何分かかるか計る」
- 「今から15分。本棚から、売る本を抜き出して紙袋に入れる」
- 「これから20分。雑誌から残したい部分だけ切り抜く。切り抜きはクリアファイルに入れる」
「やること」を作業前にあらかじめ決めておく。
「時間」を必ず計る。
「やること」+「時間」を入れた片付けプラン。
一息で言い切れる短さがポイントです。
「時間」を必ず入れるのは、タイマーやストップウォッチ、時計等の道具を頼ってほしいからです。ADHD・ADHDタイプは時間感覚が結構ズレています。練習なしに自然と時間を計れたら、それはADHD・ADHDタイプではなく、別のカテゴリに入るのです。
宣言した片付けプラン以外は後回しにして、手を付けない。
どうしてもやりたくなったら、今やっている片付けが終わってからにする。
例えば。
「11時から11時20分まで、洗面台下の棚卸し(全出し)をする。要らないモノは捨てる」
と宣言し、片付け始めたとしましょう。
洗面台下からキッチンで使いたいモノが出てきた。それを持ってキッチンに移動し、シンク下にしまおうとしたら、シンク下の散らかりが気になって気になって、片付けたくなった。
この衝動に負けると、いつまでたっても一人で片付けられないままです。
一回、息を吐き切って、深呼吸して宣言した片付けプランをもう一度、言います。
「11時から11時20分まで、洗面台下の棚卸し(全出し)をする。要らないモノは捨てる」
時計を見たら11時10分だった。
自分自身に言い聞かせてください。
――あと10分は洗面台下をやろう。シンク下は後回しだ。
忘れた時に思い出せるように、紙やノートに書いておくと一層グッドです。
慣れるまでは、
- 時間は5分~20分を1セットとする
- 時間内に必ずできる単純かつ簡単なことをやる
あらかじめ決めた事を実行できる自分、ってのはなかなかに誇らしいものです。
ただ、まぁ、時々は、
「今日は思うがまま!たとえ大惨事になろうとも!倒れようとも!無計画でやる!!」
大解放しましょう!!