捨てなければならないと思っていたから
部屋が片付かないのはモノが多すぎるから。片付けられないのなら捨てなさい、減らしなさい。
このように教わった私は、多すぎる本を捨てよう・減らそうとしました。
そしていつも挫折します。だって、本が好きで好きで「足りない!もっと読みたい!」と思うくらいでしたから。
私が捨てるべきは、他人と比べて多すぎる本ではありませんでした。
気にもとめないような本以外のゴミとガラクタ。
日常をギスギスしたものに変えてしまうゴミと、あってもなくても私の生活にも人生にも影響を与えないようなガラクタを捨てなければならなかった。
決して、楽しい時間を与えてくれる本を捨てようとしてはいけなかった。
他人と比べて多すぎたとしても、親から「床が抜ける!」と怒られようと、私自身が足りないと感じていたのだから本は足りなかったのだ。
何を捨てるかじゃない。
何を残して、何と一緒に暮らすかだ。
自分の部屋でくらい自由でいさせてよ!と思っていたから
いわゆる「いい子」をやっていた。
親や先生や同級生からしたら違うといわれるかもしれないけれど。
私としては、まわりの言う事を聞いていた「いい子」だったし「気が利く女」「いい女」を目指していた。
とにかくしんどかった。
他人の要求に従っているのに見返りが返ってこないし、時々思い通りになっても全然嬉しくないし、なんだか損してる。いつも我慢している。
そんな気がしていたから、自分の部屋でくらい好き勝手自由でいたかったし素の自分でいたかった。
だから、ぐっちゃぐちゃの汚部屋でも居心地が良かった。
逆だった。
部屋の外でリラックスを求め、部屋の中では秩序を保つ。
こちらのほうが幸せなのだ。
逆だったのだ。