片付けられない夫実家を片付ける・2の続きです。
100日お掃除をやるうちに、家の中から掃除する場所が少しずつ減っていきました。
すると、次第にクローゼットの存在が大きくなっていきました。
夫が実家から持ってきた荷物と一緒に片付けようと、計画を立てていたクローゼット。
物を投げ込むようになっていたクローゼット。
いつ掃除したかわからないクローゼット。
「やらなくちゃ」とプレッシャーが増していったクローゼットを、
いつかやるなら今やっちゃえ!
と、掃除した直後のツイートがこちら↓
いやー、「旦那の荷物が…」と避け続けていたクローゼットの中身を全部出して掃除した。きもちいいいいいいいいい!!!!!!!! キレイになって涙がでるほど嬉しい。 そん位先延ばししてた。ずっとずっと「旦那の荷物が…」って自分に我慢させてた。年単位で。 もうこれって自傷行為。
— ライフオーガナイザー・オオノミエコ (@miico_lp) 2014, 8月 13
スッキリしました。
スッキリした頭と心になったら、気付いてしまいました。
「やるよ、やるってば」と約束したのに何もしない夫は嘘つきだ、と。
このまま夫に伝えると、夫はまた「やるよ、やるってば」と答えました。
「だから、それはいつ? 具体的に答えない限り、ずっと質問するよ」
「やるってば」
「いつ? 秋? 冬? やらないならやらないでいいんだよ。やるって言うから訊いてるの。 いつ?」
「もー、そのうちやるってー」
「そのうち。もう騙されたくないのよね。これ以上待ちたくないの。いつでもいいなら、明日やる?」
「あー、やるやる」
「お!んじゃあ、おかあさんに電話するね」
夫が実家から荷物を持ってきてくれないから片付かない。
そう考えていた時は、ここまでグイグイと押せませんでした。
私はもうこれ以上、夫の嘘に付き合いたくない。
主語が 「私」 に変わった瞬間、行動が変わりました。
誰のためでもなく、自分自身のために動くのです。
ふてくされる夫に私はこう尋ねました。
「今一番欲しいものってある?」
「うーん・・・パソコンかな」
「それ、手に入るよ。片付けたら、一番欲しいものが手に入るんだよ」
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実行日が決まったので、次はどう動くかの意思統一です。
この辺りはライフオーガナイザーとしての腕の見せどころ。
夫が実家から引き上げた荷物を、自宅にどう収納しようと考えているかを図で説明し、ゴールイメージを共有します。
そこから逆算し、明日やることを具体的な言葉を使って提案します。
しかし、夫はまったく気が乗らなそう。
ここでいったん話を打ち切りました。
翌日。お片付け当日。
実家に向かう車中で、再び提案。
「『捨てる・捨てない』を考え始めるとしんどいし時間がかかるから、少しでも引っかかる物は捨てないってことで、どうかな」
「そうだった。捨てなくていいんだった。もー、それを早く教えてよー。俺みたいな片付けできない人間は、片付けイコール捨てることだって勘違いしちゃうんだって。前も言ったでしょー」
「前も『捨てなくていいよ』って言ったじゃんw」
「すぐ忘れるから何度も言って」
「はーい」
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心に何か引っかかる物は捨てないお片付け。
当然、ファミコンは残します。
ウルトラマンの本も残します。
旧500円玉、夏目漱石の千円札、新渡戸稲造の五千円札も残します。
それで片付くの?と思われる方もいらっしゃるでしょうね。
でも汚部屋には、悩まなくても捨てられる物がたくさんあります。
まずは問答無用で捨てられる物を捨てる。
ウォッシャー液の入ったペットボトル。
黒いのは影ではなく、モワモワとした何か。
恐ろしいことに、このペットボトル。
奥から出てきたのではなく、通り道のすぐ脇にありました。
私自身、何度もこのペットボトルの脇を通っていたのに、全然気が付きませんでした。
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次に、夫の家族がみな「他の誰かが動いたら私も動く」と言った原因を消します。
原因はこれ。
パッとここを見た時。
夫は赤いランドセルを見て「妹だって片付けてない」、ダンボール類を見て「お母さんも散らかしてる」
夫の妹はバスケットボールを見て「お兄ちゃんが片付けたら」、ダンボール類を見て「お母さんも散らかしてる」
夫の母は赤いランドセルを見て「Mちゃんが」、バスケットボールを見て「お兄ちゃんが」
そして三人共、↓の写真中央、テレビ台のあたりにあるよくわからない機材類を見て、「お父さんが」
みんながみんな、自分以外の物を見ては「誰々がやったら」と先延ばしにする。
クローゼットの夫の荷物を見て「夫が実家から荷物を持ってきたら」と先延ばしにした私のように。
1か所に家族それぞれのガラクタが溜まっていると、責任感が薄れます。
汚部屋では、問答無用で捨てられる物を捨てると同時に、
分けて分けて分けまくれ!
今回は人別に分けました。
夫の物はダンボール12箱になりました。
捨てる物は45リットルゴミ袋で7袋分。
夫の妹の物は窓際にまとめました。
テレビ台にあるよくわからない機材は、自治体の処理施設に直接持ち込む物とのこと。
夫の物、夫の妹の物、家の物、ゴミ。
それぞれ分けたことで、夫にも心境の変化があったようです。
分別し終わった部屋を眺めていた夫に、私は言いました。
「こうやって、施設に持ち込むからまとめて一気にやろうと、捨てるのを後回ししてるゴミの中で、あなたのお父さんとお母さんは暮らしているんだよ」
「・・・・・・」
「今回まとめたダンボールを運び終わって、我が家の片付けが終わったら、手伝いに来ようね。親孝行しようね」
「・・・うん」
今まで何度も言っていました。
今までずっと聞き流されていました。
さすがにこの日は、夫も聞き流すことなく受け止めてくれた。
そんな気がしました。
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さて。
「片付けたら今一番欲しいものが手に入る」と言い切ってみたものの、どうなるか内心ドキドキでした。
ところが!
ジャジャーン!
出てくる出てくる。
お金が出てくる。
合計74,302円
さらにビール券に切手や記念硬貨などもありました。
「信じてなかったけど、贅沢言わなければ買えるだけ出てきたね!びっくりだよ!」
私もビックリだよ!
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夫実家の片付けは始まったばかりです。
今後どこまで関わっていくかはわかりませんが、「自分でやれることはすべてやった」と言い切れるところまで、やろうと思います。
片付けたら今一番欲しいものが手に入る
本当に手に入るかどうか。
みなさんも試してみてください。
手に入ったら、教えてくださいね。
さあ、我が家の片付けするぞー!!
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ここまで読んでくれてありがとうございました♪
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